小型二輪免許MT(マニュアル)取得レポ卒検編
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ついに卒検。朝から緊張してそわそわ、出勤前の夫に落ち着いてやれば大丈夫だーと励まされる。
卒検は13時から、まず卒業検定に関しての説明が約30分。検定員のおじさんが何を話しているのかわからない位緊張していた。
バイクは、小型二輪の私と中型二輪の男性の2人のみだった。
小型二輪の私は普通車の人と合同で、中型二輪の男性は大型特殊?の人と一緒らしい。検定員のおじさんの後について、普通車に乗り込む。今回普通車の検定を受ける、高校卒業したばかりの男の子も一緒だ。はじめに、普通車の検定を行いその後に二輪の検定があるようだ。
検定員のおじさん(検定員さん)が、路上の決まったコースまで高卒ボーイと私を乗せて走らせる。検定員さんはリラックスさせるためなのか、高卒ボーイとなにやら雑談をしていた。
約20分ほど走っただろうか、教習所からだいぶ離れた住宅地で普通車の検定開始だ。私はというと長らく後部座席に乗せられて車酔いしてしまった。運転席に高卒ボーイが乗り、ゆっくりと走り出す。マニュアル車らしく、ガコガコギアチェンジするたび車が大きく揺れる。ボーイが悪い訳じゃないが気持ち悪い…
15分くらい走ったところで、検定が終了しまた検定員と運転を交代していた。検定員が大まかに感想を述べていて、その様子で彼は大体合格だろうなーと分かった。
また20分くらいで教習所に戻り、やっと降りられると思いきや今度は方向転換(バックで向きを変える)の検定だ。ややぐったりしながら普通車の検定の同乗を終え、もうバイクの卒検どころではなかった。
その後、二輪教習待機所で車から降ろされて、プロテクターとヘルメットの用意をしてくるよう言われる。
プロテクターをつけるまでの短い間、しっかり深呼吸し少しでも吐き気を抑え、気を取り直した。車酔いのおかげか、あまり緊張はしていない。
プロテクターを付けたまま再度車に同乗し、卒検のコース案内をされた。今回のコースは一本橋の後に坂道発進だ。一番苦手な坂道発進発進が最後とあって、うまくできるか不安がつのる。
発着点前で車から降ろされ、「最初は慣らし走行です。その後が検定開始ですので、好きなタイミングで発進してください」と言われ、いよいよ本番という感じがしてきた。
検定員と高卒ボーイの乗る車はバイクの後ろからついてくるようだ。
慣らし走行前の乗車も検定の審査対象だ(確か)。前後ろの安全確認、乗車したらミラーを調節し、もう一度後方確認。ウィンカーを出し…発進!
慣らし走行ということで、アクセルを回しスピードをあげてみる。よしよし、いい感じ。次に白線の上を走って一本橋の練習。大丈夫そう。あっという間に発着点に戻ってくる。
体制を整えて、ミラー、後方確認し、ウィンカー…出し忘れた…発進!
まずは直進で30km。メーターできっちり出ているのを確認し、カーブで減速。後ろから聞きなれない車のエンジン音。
ミラー、右合図、後方確認してS字へ。1速で順調に通過、クランクもパイロンに当たることなく通過。次に発着点に戻って急制動だ。
一時停止し、アクセルをふかし発進し30km到達。パイロンでブレーキ、無事に白線で停止した。3速に入れたままなのでその場で1速に戻し、もう一度後方確認してウィンカーなしで発進。
障害物はミラー、合図、後方確認で避け、もう一度合図を出し本線に戻る。次に交差点に進入、幸い青なのでそのまま直進し、見通しの悪い交差点では1速でトロトロ走りでしっかり左右確認をしながら左折する。
次に遮断機だ。一時停止、左右確認したら半クラを活かしてゆっくり進む。通過したらすぐ右折、それから一時停止後にもう一度右折し一本橋へ。
一本橋は実は一番得意な課題だ。橋前でしっかりスピードを出して乗り上げれば、ほとんどブレーキをかけなくてもまっすぐ進む。あとはニーグリップと目線を意識してフラつかないように気をつける。これも成功。
最後に難関の坂道発進だ。上り坂でフットブレーキで停車し、クラッチをしっかり握りアクセルをふかす。この時怖がらずにアクセルをぶんまわし、徐々に半クラにするとともにフットブレーキを離し…進んだー!!
無事に坂道を乗り越え、その後の交差点も青信号で通過し発着点へ!発着点で停止したら、1速に入れたままエンジンを切り、ハンドルを左に向ける。
なんと、一回もエンストすることがなく卒検を終えることができた。毎回教習のたびにエンストしていた私に起きた奇跡である。
ふーっと息をつくと、車から検定員が降りてきた。何を言われるのかドキドキである。
「はい、お疲れ様でした。総評を述べますと…まずまずの結果ですね。右折左折の際の後方確認が雑になっているので、しっかり目線を向けるのを意識してください。それから後方確認の際にハンドルも曲がっているので、ハンドルは真っ直ぐにしたまま後方確認するように。S字クランク、一本橋などその他は大丈夫でしょう」
とのことだった。まずまずって…。
検定を終え、合格発表までは45分ほど時間が余っているので缶コーヒーを買って一息つくことにした。
自販機の前で初乗り時の教官に会う。「おう!どうだった!?」と優しい声をかけられ、蚊の泣くような声で「まずまずって言われましたあ…」と答える私。微妙な顔で去っていく教官。なんだよ!
コーヒーを買って教習所内の食堂で休んでいると、コワモテさんがやってきた。死んだような顔の私に何と声をかけていいか分からないようだが、「お疲れ、どうだった?」と聞かれて検定員の言葉を伝えた。コワモテさんは笑って「おー、大丈夫じゃないか!」となんの根拠もなく言った。そして好きな物飲め、と100円を置いていく。優しいんだか怖いんだかわからない人だが、お礼を言ってありがたく100円をいただいた。緊張で喉が渇くので、そのお金でコーラを買って飲んだ。お腹タポタポだ。
そして合格発表。私は小型二輪の1番(小型は一人しかいないからね)
最初に普通車の発表から…4番を除く全員合格。何があった4番。
続いて、中型二輪1番合格…
小型二輪1番合格…
ん?小型二輪1番!?
合格!?!?!?!?!?!?!?
合格した!!!!!!、!やったーーーーー!!!!!!!ー!!
共有できる人がいないのでその場でニヤニヤしてしまった。
普通車の高卒ボーイも合格したようだ、よかったね。
すぐに夫に合格のラインを入れる。嬉しいぞ!!!
その後は教習所の卒業式だ。卒業式前にコワモテさんに会うことができたので、改めてお礼を伝えた。
免許センターでの免許交付時の案内や注意事項を聞き、教習所のアンケートを記入する。
最後に教習所所長の講話を聞き、卒業証書を受け取り解散となった。
夫からのおめでとうラインを確認し、ニコニコ顔で家路についた。
ありがとう教習所!いろいろあったけど!